九州大学における医療系シミュレーション教育は、明治~大正時代の皮膚科学のムラージュに始まり、循環器内科の心音シミュレータや、救急、医療技術短期大学部(現 医学部保健学科)における患者シミュレータの活用をはじめ、各部局・診療科単位で行われていました。
1997年に医学部(現 医学科)でOSCE(Objective Structured Clinical Examination)が導入されましたが、それ以前から医療コミュニケーション教育に取り組んでいた医学部附属統合教育研究実習センターの主導で、模擬患者の養成や二次救命処置の講習会や指導者講習会など、シミュレーション教育の領域も広がり、急速に高度化して来ました。
その後、共用試験OSCE実施のため、旧中央病棟4階をOSCEセンターとして活用することとなり、病院看護部によるシミュレーション教育も始まりました。さらに、2003年に医学部の教育センターが医療系統合教育研究センターに改組されたことを契機に、旧東病棟(現 ウエストウイング)の3階にクリニカルスキルトレーニングセンターが設置され、共用試験OSCEとその事前学習、および看護教育もこちらで行われることとなり、その管理を医療系統合教育研究センターが行うことになりました。
今では、年平均22件の組織が65件の講習会等で本センターを利用しており、その内容はシミュレーション教育に留まらず、種々の講習会やグループワークを伴う授業等で活用されています。さらに、本センターの管理に加えて、種々のシミュレータ、教材、教育用機材等の貸出しを行っています。
このウェブサイトでは、クリニカルスキルトレーニングセンターや教育用機材の利用案内ほか、種々の教育活動および本センター運営専門部会のメンバーと活動状況などを発信しています。
部会委員
部会長 | 新納 宏昭 | 医学研究院・教授 |
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菊川 誠 | 医学教育学分野・准教授 | |
渡邉 則子 | 病院看護部副看護部長(教育担当) | |
江口 恭世 | 病院看護部看護師長 | |
石橋 順也 | 病院事務部総務課研修支援係長 | |
古賀 華子 | 病院事務部総務課研修支援係主任(歯科担当) | |
廣瀬 史明 | 医系学部等事務部学務課課長補佐 | |
田代 正治 | 医系学部等事務部学務課医学学生係長 | |
副島 秀平 | 医療系統合教育研究センター |